終盤まで主題がコロコロ変わる映画
序盤は主人公ナッシュが冷戦の暗号解読に奮闘する話かと思いきや
中盤でナッシュが統合失調症であることが判明し、暗号解読の話は幻だったのだ。もしかしたら奥さんの存在、大学教授であること等いろいろなことが幻なんじゃないかと思い始め途中から何がなんだかわからなくなった。
そんな中中盤はナッシュの妻の献身的なサポートの中での苦悩にスポットが当てられた。
終盤では年老いたナッシュがメインになっていく。病気は治っておらず幻は常に見えているが、無視できるようになっていた。そんな中で彼の理論がノーベル経済学賞を受賞した。受賞スピーチでの妻への感謝には奥さんが報われた感じがし、心がすっきりした。
個人的にはガッチガチの頭脳明晰天才数学者の暗号解読ストーリーを期待していたので若干がっかりだったが、幻というスパイスによってどんな終わり方になるのかが予想できなかった点は良かった。
