松竹ドリフ4作目。これは良かった。一番の要因はハナ肇がゲストに入っている事じゃないかしら？
長さんが漢方薬の町工場を経営。メンバーが社員だったが荒井・仲本・ブーは退社。カト茶だけが残りいびられ続ける毎日。
基本は長さんが虐め、カト茶が変顔で四苦八苦するという展開。カト茶の顔芸あってこそ。
町工場の排煙の悪臭が近所迷惑に。町の有力者が工場の閉鎖の圧力をかけるが、そこに土地売買を巡る利権問題が。その不正を暴くためにミヨちゃん（倍賞美津子）らが活躍。
ミヨちゃんの兄であり、ドリフメンバーの教員であった花山先生がハナ肇。厳しい性格だが、元教え子が町で不利になる中、親身になって声を上げる。
利権の為に工場を潰そうとする連中に一泡吹かす爽快な物語。散々威張り散らした長さんが最後にみんなに頭が上がらなくなるのも良い。何よりハナ肇が劇中で最も頼りになる兄貴分であるのが堪らない。
またカト茶が逃げられた女房の代わりに、長さんの為にオネエ言葉で話すのも可笑しみある。倍賞美津子の蓮っ葉な感じもキュートだ。
ラストで花山先生が旅立つのが日ノ出町駅だ。昔の京急かな？
エピソードが多い割りに物語に一貫性があるのが良い。強いて言えばドリフのメンバーが吹奏楽部だったことをもう少し掘り下げて欲しかったな。その方がラストにもっと盛り上がったろうに。
