ジュライ

クリーン、シェーブンのジュライのレビュー・感想・評価

クリーン、シェーブン(1993年製作の映画)
3.2
統合失調症の話。ややグロあり。
主人公ピーターの背負う幻聴と妄想が真に迫っていて、悲しく痛ましい。

鑑賞中、そういえば93年当時の日本では統失の呼称はまだ「精神分裂病」だったなあと思い出した。
まあ問題のある病名だったとは思うけど、でも「分裂」というのもあながち的外れとも言い切れないくらい心が崩壊しきっているピーターは、生き続けたとしても寛解する未来が見えない。

「1つミスすれば終わり」という幻聴に、二階堂奥歯さんの日記を思い出しました。美しい心の人ほど、不可逆なまでに壊れていく。
ジュライ

ジュライ