似太郎

ハリーの災難の似太郎のレビュー・感想・評価

ハリーの災難(1955年製作の映画)
4.8
こんなに面白いのにこのサイトではなぜ低評価? 解せない。ヒッチコックらしい俳諧センスとテクニカラーの映像美が満喫できる極上のエンタメなのに!🤷‍♂️

村上春樹が愛するレイモンド・カーヴァーの文学にも通じる「ちょっとイイ話」といった趣向も垣間見れる、田舎の人々の勘違いの連鎖が生むサスペンス・コメディ。

牧歌的でホンワカとしたアメリカの田舎の描写やあっけらかんとした主人公達の狂気の行動などが風刺精神タップリ。どこまでもマヌケな者達への応援歌となっている点がヒッチコックらしく微笑ましい。😂

おバカな中年男の主人公を含めて皆、いい人達なのだ。この世に悪は一人として存在しない。そんな監督のヒューマニズムを再確認できる極めてフレンドリーな映画である。風通しの良い、飄々とした魅力を併せ持つ傑作。٩( ᐛ )و
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