【デカいグレープフルーツ 降り注ぐ太陽の光】
舞台はニューヨーク州バッファロー。レインボー・ブリッジの料金所で働いていた平凡でお人好しな男・ヘンリーは、毎日 流されるままに生きていたが、ある日 高校時代の友人に巻き込まれて銀行強盗犯の一味として無実の罪で刑務所に収監されてしまう。その一年後 仮出所した彼は あることがきっかけで本当に銀行からお金盗むことを夢見るようになる。って話だった。
キアヌ・リーヴス演じるヘンリーが度を超えたお人好しというか、なんだか ぼーっとした男なんだけど、様々な出会いを経て 最後は自分の意思で走り始めるところがいい。
音楽がおしゃれ。あと全体的に淡々としていて過剰な演出がないので役者のスキルが試されるところがあるけどキアヌ・リーヴスの演技が自然で内容がスッと入ってきた。まあ 変な脚本だけど それも個性だと思えてくる。
予備知識としては、劇中でチェーホフの『桜の園』を演じるシーンがあるので あらすじだけでも知っておくと 映画をより楽しめるかも知れないね。おもしろかった。
【スコアと内訳】
スコア:3.5
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①脚本:0.6
②演出:0.7
③演者:0.8
④撮影:0.6
⑤音楽:0.8
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