鍋山和弥

日本女侠伝 鉄火芸者の鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

日本女侠伝 鉄火芸者(1970年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

今作は、『ユウ』を、ひたすら愛し、それ故、体は渡さない、そんな芸者の女『シズコ』の姿を、描いた作品だが、芸者で、これだけ、求められても、体を売らない、その姿に、『周りが、いい人だらけで、良かったね』って作品である。ドスを、突き付けられても、啖呵を切る、度胸を、見せるが、体は売らない、プライドと、一途な思いを、見せる。ただ、体を、売らなければ、愛する人を、助けられないという展開に、なりそうな所で、売らないで済んでるので、この人、運がいいねと思いながら、見てました。体を、売ることばかりが、度胸ではないのでしょうが、リアリティーは、感じませんでした。こんなに、拒まれたら、手込めにされても、おかしくない場面が、多々あり、何となく、危なげ無く終わった印象。でも、誰かを愛する、女の思いは、伝わりました。あっさり、股を開く芸者も、好まれないだろうが、拒み続ける、芸者も、その内、人気を失くす。芸者は、難しい。だから、女芸者物は、深い・・・・。間違っても、この作品で芸者に、憧れないで欲しい。芸者で、愛を、貫くのは、難しい。この時代の、芸者は、今で言うと、『地下アイドル』かな?女郎が、『AV女優』や、『風俗嬢』に、当たるなら、・・・・。体を、売る商売が、あるのは、いつの時代も、同じ。体を、売らないで、芸者を、やれるのは、この作品だからである・・・・。
鍋山和弥

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