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ハリー・ポッターと炎のゴブレットのmatchypotterのレビュー・感想・評価

4.2
来ましたね、4作目。久しぶりに観ました4作目。これは色んな意味で転機の作品。

セドリック、、、。
この出来事がなかなかこれまでの作品とこれからの作品を分けるキッカケのような気がする。これまでは楽しい魔法の世界に少し影を落とす闇の力に留まっていたが、ついに罪なき人がそうなっちゃうとこまで闇の力が育っているという警笛のような、重いムードが漂い始める。

そして、彼の復活。もうこれは悪夢が現実になってしまいました、を地で行く本当の絶望が目に見える形になってしまい、いよいよハリーに本当に危機が迫り、運命を意識し始める。

ロンとハーマイオニー。
あぁ何て美しいのかハーマイオニー。1作目からのあどけなさからついにドレス姿に。まさにサナギからキレイな蝶が羽ばたきました、みたいなまさにそんなことになる。

そこからロンとハーマイオニーの会話の節々にお互いを意識したり、気遣ったり、でもストレートに言えなかったり、の、お年頃ならではの微妙な空気感が堪らない。
そしてハリーはハリーで別の子にお熱。ハリー、そんなことしてる場合か?と。でも、彼の背負ってることを考えればどんどん楽しいことをして気を紛らわして欲しいよね。俺が彼の立場なら頭おかしくなるか、逃げ出すと思う。

とは言え、クディッチのW杯とか、炎のゴブレットで魔法学校対抗試合したり、運命だの闇の力だだのの話はあれどエンタメ性を忘れずにまだまだ笑って楽しめるワクワク要素もあって、光も闇もどっちもありながら色んな転機を盛り込んでこれまでとこれからのバランスを調整しながらそのバランスを確実に変えた作品。

絶妙。
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