いわやん

張込みのいわやんのレビュー・感想・評価

張込み(1958年製作の映画)
4.8
野村芳太郎監督。
東京で強盗殺人事件が起り、主犯格は捕まったが共犯が逃亡。
若い刑事とベテラン刑事が、逃亡犯が昔の彼女に会いに行くと睨み、現在彼女がいる佐賀県へ。
彼女は、結婚していて普通の家庭に収まってるが監視の為に張り込みを・・。

松本清張原作で、素晴らしい作品に出逢いました。時間が作品の幹になっていて、東京から佐賀へ汽車移動も車中場面を多めに撮って距離を印象付けて、張り込みシーンにも長い時間をかけて、張り込み相手の生活観と、刑事自身の内情をきちんと描いてます。
後半、犯人が現れてからはタイムサスペンスの要素が入り、汽車、バス、車とスピーィディーに展開。
ラストへの盛上がりも素晴らしかったです。

後で調べると、クレジットには無いが山田洋次が助監督を勤めたそうです。

ちなみに、リメイクがかなり多くてテレビドラマで1959年から2011年の間で12回もあって。キャストも、山岡久乃、宇津井健、中村玉緒、加藤剛、八千草薫、吉永小百合、大竹しのぶ、ビートたけし、小泉孝太郎と歴代の当時の人気俳優が演じてます。
いわやん

いわやん