とか26

ポーラー・エクスプレスのとか26のネタバレレビュー・内容・結末

ポーラー・エクスプレス(2004年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

【ポーラーエクスプレス】っていったら、
あまりにも予告編との遭遇確率が高いから
もうそれが本編だと思って
見過ごしてきたランキング、
堂々の一位に20年間輝き続けてきた
金字塔みたいな映画。(おれ調べ)

なので、
あの掴みから始まる
物語の先なんて微塵も知らないし
そもそも存在すら疑ってきたので、
あのシーンに続きなんてあったのかよ…っていう
【ミスターインクレディブル2】観たときと
まったく同じ感覚になった。
20年前に掴みだけ見せてくれてた映画の
続編観てる気分での鑑賞。

割と子どもへの当たりが強い
トムハンクス演じる車掌さん、
切符に穴を開けたいっていう信念が
一切揺るがないから若干怖いんですけど、
その点がうまいことコメディになっていくのは
なかなか好みな展開だった。

風に舞う切符の一人旅とか、
列車でのジェットコースターとか、
ゲームの一人称視点みたいに動く画面などなど
映像に対するこだわりが
溢れんばかりに伝わってくるんだけど、
それがちゃんとオリジナリティになってるから
唯一無二な面白さになってるのは明確。
もはやゲームでいいんじゃないか…?ってほど
後半に向かってゲーム味が増してくんだけど、
映画館で当時観たひとには
このアトラクション的な画面作りは
サービス満点なので面白かっただろうなー。

目的地に着いてからがメインじゃなくて
そこに着くまでの道中をメインにしてるのは
それほど珍しいはなしではないんだけど、
クリスマス映画ってことを頭に入れて考えると
けっこう挑戦的なことしてるなと思う。
その点が斬新で印象的。

テーマとか展開には一切面白みがないんですが、
それを包んで見せてくれる映像のほうには
製作陣の強い野心がまとわり付いてるので
まったく飽きることなく最後まで観れました。
キャラデザインには苦味を感じるけど、
映像の迫力は一級品でした。
いま見てもチョー楽しめる。

ありがとうございました。
とか26

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