ちょっと、アントニオーニめちゃいいがや。
調べたら、今まで「情事」「太陽はひとりぼっち」「欲望」を観とるんで、知らんうちに"愛の不毛三部作"も観とったことになる。"愛の不毛三部作"なんてもんがあることは、さっきU-NEXTの短い解説で知ったんだけどな。
倦怠期の夫婦の一日を描く。
「倦怠」なんて表現難しいものを、何気に、さりげなく、解説的でもなく、感覚的に、描く。
素晴らしい。
何でも説明してしまうアメリカ映画とは違うな、ヨーロッパのは。大人だわ。
ほんでまた、絵がバッチリ決まっとるんだわ。構図が。モノクロで。
後半の美神の如き美しさのモニカ・ヴィッティ含む3人のムーヴと構図のカッコ良さと言ったら!最高すぎる。
マストロヤンニ出とるもんで、どうしてもフェリーニを連想してしまうが、同じイタリアでもフェリーニはどこまでも祝祭的で少しウェットで情熱的。アントニオーニは、乾いててエレガントで、少し怖いね。「道」みたいなセンチメントはない。
どちらも凄くいい。
でも、ラストは少しだけやりすぎ。喋りすぎ。
そこスッキリしてたら満点だった。