女

NINEの女のレビュー・感想・評価

NINE(2009年製作の映画)
3.3
こんなに贅沢なミュージカルなのに、歌で印象に残るものが少ない…?オープニングのワクワク感は好きだったけれど。同監督の『シカゴ』が名曲揃いな有名ミュージカルな分、これはちょっと辛い。

「グイドグイド」と、主人公グイド(映画監督)の名を呼ぶ曲が多く、そのグイドも結構しょうもない人で。これは本作の元になったという、マストロヤンニさん主演の『8 1/2』の方も観てみたいかも。果たしてグイドは本当にしょーもないおっさんなのか。
…ていうか、人間そう何個も当たる作品なんて作れないだろうに、この巨匠扱いのプレッシャーは辛いでしょうよ。

歌の中ではファーギーのシーンの、砂がパーンって飛び散る感じが好きでした。これについてはさすが歌い手さんだなぁ!と。
マリオン・コティヤールさんはミッドナイトインパリでも思ったけれど、やっぱり品のある“利発系美人”具合が魅力的だったし、超絶美人のペネロペさんは愛人ポジを“残念ミューズ”として輝かせていたし、あとソフィアローレン氏!!もはやこのお方は居るだけでいい笑(顔は相変わらずキツイ)

女優陣は誰一人として埋もれていなかったのが、本作の素敵なところ。

私、ミュージカルには寛大なタイプですが、これはグイドが妻ルイザに超迷惑かけてる点が許せず、「ちょっと好きじゃないかも」感。見てよ、ルイザの最後の表情!ほんと、いい人ですねぇ。
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