始まってから80分くらい謎が謎のままで、ずっと何を見させられているんだろうと思いつつも、つまらなくなんてなくて、常に不穏な空気感が見るのをやめさせなかった。
そこから少しずつ点と点がつながり始めて……
と思ったらまた離れていって謎が謎のまま(さらに非常に官能的)。見終わってすぐにネットの解説へ直行。そんな映画。
難解な映画は基本的に嫌いで、なのに今回のこの映画なぜか面白かった。よくわからないのに。
ネットでいろいろと調べていたら、下記のことが出てきて、わかるわ~人間ってそういう心理あるよね(勝手にストーリーを作り上げてしまうこと。昔ブログに書いたことあるくらい)ってなったので引用しときます。というかまさにそんな風にこの映画を見ていました。
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「本作品には、直線的に進行するストーリーが存在しない。現実のシーン、回想のシーン、空想のシーン、夢のシーン、ストーリーに関わりのなさそうな第三者のシーンなどが説明のないまま鏤められているような印象を与えがちである。それが誰の「回想・空想・夢」なのか、果たして「現実のシーン」などあるのかという疑問を通常観客は抱きがちである。
観客は映画・および入手した情報全体から、それぞれ自分なりのストーリーを作り出し、その世界観を解釈することもできるし、或いは幻惑的とも言えるシーン展開に身を任せることも可能である。
その脈絡の無さ、意味不明さを突きつけられた観客が無理矢理にストーリーと世界観を組み立てる事が、「人が無秩序な現実世界を前にして、無理矢理に“世界観”を組み立て、人生を“ストーリー”化する」さまを、映画というメディアに投影しているという解釈も出来る」