世界を見たい、と巡礼に出かけ命を落としてしまった息子を引き取りにその地に赴いた主人公、トム。
頑固だし意地っ張りだし一見して嫌なおじさん。
思い立って替わりに巡礼に出かけた先で、禁煙を決めるためにやってきたサラ、ダイエットするためにやって来てガツガツ食べてるヨスト、書けなくなった作家ジャックとともに、終着点を目指してひたすら歩いていくストーリー。
道中で出会う人々や、素晴らしい景色を見ていて、いつかこういう旅をしてみたいものだと思った。
道すがら、息子の遺灰を残していく姿や、度々存在を表す息子との会話によって、トーマスが少しずつ変わっていくのも、とてもほっこりする。
タイトルとは少しイメージが違って、結構良い作品だった。