ゆき

ヘンリー・フールのゆきのレビュー・感想・評価

ヘンリー・フール(1997年製作の映画)
3.8
激走

才能に気づいてしまったなら仕方ない。
正体不明の浮浪者に詩の才能を見出された不器用な男の快進撃。
静かに燃え始める探求心が愛おしい。
サイモンの表情が揺らぐほど、人として再生し始めたように見えた。
環境は当然今とは違うけれど、他人の評価なんてどの時代も同じだ。
「ヘンリー・フール3部作」の第1作。

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感情を言葉にするのが苦手なサイモンは、自由な姉とうつ病の母と暮らす。ある日、自称「天才」作家の男と出会い、詩を書き始めたことで冴えない日常が変わり始める。
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