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英国王のスピーチのmarucoのレビュー・感想・評価

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
5.0
私は吃音は必ず寛解すると思ってます。
そして先天性の吃音は無いとのことです。

但し寛解と完治とは若干の違いは
あるようですが…、

実は
私がまだ高校生のとき他校の文化祭で知り合った1個上の男子校のゴルフ部に入部していてとてもよく日焼けしたこれぞ、スポーツマンといった風情でそれはカッコええ男子がいました。彼も友人と二人やし私も親友の女子と二人。4人で次に会う約束なんかしてね…、映画を観に行ったり今みたいに携帯なんかない時代の甘く少し苦味のある昔話。
今思ったらどんなふうな付き合いかたをしてたんか…、もちろん純情そのものの私達でした。
当時そんな彼にも唯一の哀しみの吃音という症状があったんですね。無口やなぁ照れややなぁ…なんかと思いつつもやがて私も彼の吃音を知ることとなるんですね。当時の私は子供だったし彼を支えてあげる程の優しさ人としての器量も度量もなかった💧

そしてその後、
何十年も経ったときに、
私の仕事上でその彼と奇跡の
再会を果たすことになるんですね。
ウソみたいやけど本当です。

彼と二人で2度程会いました。
美味しいご飯をご馳走になりました。お互いほんまに嬉しいてね✨
二人共ふけながらも面影はちゃんと残ってたことが嬉しかった✨
そして彼にもそんなやらしい気持ちは全くなかったと思うし私にもなかったです。 
懐かしいノスタルジックな想いだけでした。これも本当です。
ただそんなこんなでね、
彼にはとてもお幸せなご家庭もあったし何となくお互い忙しくなり疎遠になってしまったというそんな結末でした。

そして肝心なこと❣❣❣
一番言いたかったこと…、それは、
驚いたことに彼の吃音が完全に無くなってたこと。普通に関西弁を面白くきれいにしゃべる人でした。
言葉には何の淀みも詰まりもない…
これには本当にびっくりしました。
内心不思議な気さえしました。
そして彼はお父さんの会社を継いでちゃんとした会社の社長として、
強くしっかり生きてきてたんですね。
おおらかに見せる彼はきっとたくさんの気苦労と努力したはずです。

こんな話など彼にできるはずもなく私は何もかも全く気付かない体で通しました。本当は彼にどのように克服したのか聞いてみたい気もありました。
だけどこれは生涯聞かないでおこう…、そう決めました。

だから吃音は必ず治るんです!
私はこの目でこの耳で理解ったんです。
だから絶対に
諦めないで下さい💐

そして本作はやはり名作でした。
ものすごく良質な作品でした。
感動を頂きました。
俳優陣が本当に素晴らしかったです。

そして本作を観、再び学びました。
吃音とは、
咄嗟の怒りの感情で思いを口にし、言葉を顕に爆発させた時、
その時に限って嘘のように症状が消えるんです。
怒りで口角泡を飛ばしながらも、
怒りの言葉は立板に水のように流暢に出てくるんですね。
寧ろ饒舌です。

これらを学び、
本当に衝撃を受け同時に
深い哀しみを感じました
そしてだけど私は、
そういうものだったんやなぁ…
そういうことやったんやなぁ…
少し泣きました。

私は本作でも何度か泣きました。
ほとんどが嬉しい感動の涙です。

本作は12年も前の作品のようです。
これからはもっともっと、
旧作に触れたいと心底想いました。

今回もとても個人的なエピソードに終始してしまった越権行為をどうぞお許し下さい。
私は本作を観て、鑑みて、
この個人的な想いや体験をどうしても書かずして仕舞えない終われない…、
そのような思いに至りました。 
すみませんでした。

もしよろしければ、
皆様にマタアワセテクダサイ💐
maruco

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