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『法の外』に投稿された感想・評価

『フリークス』(1932年)で有名なトッド・ブラウニング監督の珍しいサスペンス映画です。早過ぎたフィルム・ノワールと行ってもいい。

孔子の教えに従い、悪の道から足を洗うことを決めたマッデン(ラルフ・ルイス)とモーリー(プリシラ・ディーン)の父娘。しかし、元部下のブラッキー(ロン・チェイニー)に嵌められて、父マッデンは刑務所行き。「なんなのよ!孔子の教えなんて嘘じゃない!」と再びグレるモーリー。そんなモーリーを宝石強盗に誘い込むブラッキー。当然ながらブラッキーはモーリーも嵌めようとします。マッデンとモーリーは孔子の教えに従うことで幸せを得ることができるのか?という話です。

トッド・ブラウニング監督と言えば怪奇モノなのですが、このサスペンス映画も悪くないです。しかし、この映画のMVPはなんと言ってもプリシラ・ディーン!淑女と悪女を見事に演技分けています。一つのカットでまるで別人!

1920年の映画なのでフィルム・ノワールとしての完成度はそれほど高くはありません。プリシラ・ディーンもファム・ファタールになりきれない。犯罪映画なのに、どことなく牧歌的な雰囲気すらあります(子供とコッカースパニエルがめっちゃカワイイ😍)。でも、そのなりきれなさがいいんだよなあ。ボクは嫌いじゃないです。
「泥中の薔薇」(1919)に続くトッド・ブラウニング監督×プリシラ・ディーン×ロン・チェイニーの2作目。「エイゼンシュタインに5年先駆けた宗教的モンタージュ」「自立した強い女性像の先駆」「フィルム・ノワールの元祖」など映画史上の重要作と評される犯罪メロドラマ。“千の顔を持つ男”チェイニーの一人二役も見どころ。原題「Outside the Law」。助監督は後に名監督として活躍するレオ・マッケリー。

サンフランシスコのチャイナタウン。元大物ギャングのマッドンは娘モリー(プリシラ・ディーン)と共に中国人儒学者チャン・ロウ師に学び、更生への道を歩み始めていた。しかしかつての邪悪な子分シルバ(ロン・チェイニー)の企みにより警官殺しの罪を着せられ、証拠不十分のまま8か月禁固に処せられてしまう。父の理不尽な処遇に世の正義を信じられなくなった娘モリー。シルバは彼女をそそのかし、若い手下ビル(ウィーラー・オークマン)と組ませて富豪のパーティーで宝石を盗ませる。しかし二人はシルバを裏切り宝石を持って逃走、隠れ家に潜伏する。。。

監督デビュー以来ずっとメロドラマを請け負ってきたブラウニング監督が、遂に隠していた見世物志向を表した一本。そのきっかけが前作で出会ったロン・チェイニーなのは間違いないが、前年に師匠のグリフィス監督が退廃ムードと東洋趣味に満ちた「散り行く花」(1919)を発表したことが大きな刺激になったと推測する。本作のチャイナタウンのセットは同作に負けないくらい豪華かつ精巧。そしてヒロインは、同作の薄幸そうなリリアン・ギッシュとは正反対の、タフで強気なプリシラ・ディーン。ブラウニング監督が自身の個性で師匠に応答したのが本作のようにも思える。

チェイニーは悪漢ギャングのシルバと賢人ロウ師の弟子ウィンの二役。チェイニー初の中国人メイクは見ものだが、二役にはさらに仕掛けがあり終盤に悪人役チェイニーが善人役チェイニーに撃たれるシーンが用意されている。ヒロインの善と悪とのゆらぎを描いた本作で、チェイニーの二役が象徴する意味は様々に読み解ける。このクライマックスの集団乱闘シーンは後のギャング映画も敵わないほど凄絶。この場面あたりで現存フィルムの劣化ノイズが激しくなるのだが、ハイテンション効果の様にも感じられるのが面白かった。

ヒロインは潜伏中に隣に住む子供と出会うが、心が荒んでいるためか最初は忌み嫌う。しかし触れ合ううちにやがて慈愛の心を取り戻し、道を外れてしまった後悔に苛まれる。ここで床に十字架の影が映る。子供が上げていた凧が軒に引っ掛かり雨ざらしで骨組みだけになったものの影なのだが、これが何らかの啓示となりヒロインが宝石を返しに行く決意につながっていく。やや強引なシナリオではあるが、映像的ケレン味を得意とするブラウニング監督ならではの心理演出と言える。ヒロインが改心するシナリオとしては前作「泥中の薔薇」の方が流れが良く説得力もあって好み。

見どころ沢山の本作は批評的興行的に大成功となり、ブラウニング監督×チェイニーのコンビはその後8本の傑作を生みだしていく※リストは「ミラクルマン」(1919)レビュー欄にて

「師は、真の幸福への道は苦しみと犠牲の谷を抜けてのみであると語る。一度それを手に入れたら、長子のように大切にしなさいと」

※ヒロインの相方のビルを演じたウィーラー・オークマンは、プリシラ・ディーンの当時の夫
アノ
3.0
ラストの乱闘の編集がむちゃくちゃな勢い。
『泥中の薔薇』と比べるとプリシラ・ディーンが可愛く撮れてないのが不満。