ミシンそば

復讐捜査線のミシンそばのレビュー・感想・評価

復讐捜査線(2010年製作の映画)
3.6
マーティン・キャンベル作品って「ド素人が!! 救いなんて求めてんじゃねえ!!」っていう抜き身の日本刀みたいな映画をたまに仕上げてくるが、この作品はまさにそれ。
それが超久しぶりの主演作として張り切り方が尋常ではなかったメル・ギブソンと合ってるんだァ…。
他の有名アクション俳優よりクズをできるだけ苦しめて殺すことに、自分の中で定評のあるメル・ギブソンの「殺すアクション」、トーマス・クレイブンと言う、あまりに痛々しく心が傷付いているキャラクターを演じたことで、ピッタリと嵌ってる。

横暴だけど、常にどこか壊れてる、そんな感じのメル・ギブソンが観れるアクション映画に飢えてた人には堪らない作品だったことだろう。
事実、自分にとっても面白かった。
結末はハッキリ言って救いは全くないが、それでもなぜかスッキリする。
敵的な立ち位置なのに、(直接的な手助けこそしないが)助言をくれるジェドバーグのような奇妙な立ち位置のキャラも結構新鮮だった。
原作ドラマにも結構興味湧いたな(今ソフト入手困難だけど)。