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エデンの東のパンのレビュー・感想・評価

エデンの東(1954年製作の映画)
4.5
これは傑作。人物描写が凄く上手いしシナリオも濃密なものだった。
登場人物たちの気持ちが手に取るようにわかる。
前々から気になってた映画ではあったが、これカラー映画だったんだね。

舞台は1917年。
丁度第一次大戦の時代のアメリカ。

怒れる若者をジェームズ・ディーンが熱演している。
彼の抱える孤独と苦しみに俺は物凄く共感してしまう。
出来の良い兄ばかり可愛がる父親、拗ねる弟、父に愛想を尽かして出て行った母親…
そしてまだ見たこともない母への強い憧れ。 

吉田秋生先生のカリフォルニア物語もまさにこの作品の影響を受けてるだろう。
実際あの漫画の3巻で「エデンの東みたいだ」というセリフが登場するしこの2作は色々と共通点が多い。 

それにしてもこの時代の車の操作って大変だなあ。
覚えること沢山あるね。
少し手順を間違えたら指の骨を折るとか怖っ 

ジェームズディーンもちょっと冷凍パパのことばかり考えすぎだと思う。
認めて欲しいのはわかるが、依存と言うか父に対する想いが脅迫観念レベルだったもんな。 
冷凍パパなんて気にせず自分の人生を好きに生きるべきだ。
せっかく投資の才能があるのにね。

あのアメリカ参戦が決まって宣戦布告時のパレード金かかってんなあ。
ってかこの時代から移動式遊園地とかあったんだね。
あれは楽しそうだった。
観覧車が欠陥構造すぎて絶対乗りたくねえwって思ったけど。
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