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17歳のカルテのneroliのレビュー・感想・評価

17歳のカルテ(1999年製作の映画)
3.9
だいぶ前に観て、最近久しぶりに観ました。
アンジェリーナ・ジョリーの迫力ある演技だけは覚えていましたけど…
 
ウィノナ・ライダーは、10代の時に境界性人格障害を患ったことがあったそう。
そのため、この作品の製作総指揮をしたそうです。
 
この作品の主人公、17歳のスザンナ
大量服薬とリストカットで救急病院に運ばれるところからこの映画が始まります。
 
父親の友人でもある大学教授との不倫関係
その大学教授の気を引く為?の大量服薬とリストカット
見捨てられ不安?
 
「自分が何のために生きているのか分からない」虚しさ、空虚感
そのため、大学進学の意味も分からない…
それをわかってくれない両親…
 
とにかく、情緒が不安定な状態から始まります。
そして、「境界性パーソナリティ障害」の診断の元、入院治療が始まります。
 
主人公のスザンナ、
精神病院に入院までして治療しなければならなかったのか…
という疑問も湧きますが…
 
1960年代頃より米国を中心に
境界性パーソナリティ障害の精神分析的な入院治療が
積極的に行われるようになったという歴史があります。
 
入院して、週に数回精神分析療法を受けるのですが、
入院中の対人関係を面接の中で精神分析家が取り上げることで
自己理解が進み、治療が進みやすくなる利点があります。
 
その為ではないか?と。

 
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