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まむしの兄弟 お礼参りのblacknessfallのレビュー・感想・評価

まむしの兄弟 お礼参り(1971年製作の映画)
2.4
東映ヤクザ映画に思い入れのある身としては文太さんが始めて頭角を現したこのシリーズは押さえておかないといかない。
でも、本シリーズはおれの好きな実録路線の狂える東映ではなく昔なのがら任侠、仁義を絡めた人情喜劇なんでまったく刺さらない。だから殆ど観てない。これがシリーズ何作目かもわからない笑

流れ者のヤクザ2人が渡世の旅の先で騒動を巻き起こすバディ映画。
文太さんは『トラック野郎』シリーズでコメディに開眼したと言われるけどすでに本シリーズでもしっかりコメディに開眼してるんだよな。一本気で正義感に篤く美女に弱い、まんまトラック野郎の桃次郎と同じだから安定のコメディアン演技を楽しめる。

けど、脚本がベタなまでの人情モノ、それも親子の絆、血の繋がらない兄弟愛、親兄弟の教場的なモラル規範を強調してくる。「おまえ、松竹かよ」と吐き捨てなくなる。寅さんを始めとするその手の泣き笑いが好きな人なら楽しめるんだろうが親や家庭に普遍性を感じないおれには信じてない宗教の説法を聞かされてるようでツラい🤢
よかったのは昭和のリアル・ギャング・スターa.k.a安藤昇さんの風格のある大物極道ぶりが見れたことだけだな。まあ、だいたいそういう役なんだけどな。

それよりもね。レビューしようと思ってFilmarks開こうとして間違えてTwitter(現X)開いちゃったんだよ。したらTLの一番上にOXIDIZED RAZOR来日決定の報が!
日本が誇るデスメタル・フェス、浅草デスフェストに出演するとのこと。以前何かのレビューにゴア・グラインド好きと書いたことあったけど、OXIDIZED ROZORはメキシコのゴア・グラインド・バンド。彼等の何が凄いかというと、このジャンルにはピッグスクイールという豚の鳴き声に模したビギュー、グヒッ、ブヒッと叫ぶ唱法があって、OXIDIZED ROZORはこのピッグスクイールが凄まじい。初めて聴いた時、本物の豚声🐷にしか聴こえなかった🐖💨 当時、ゴア・グラインドにかなりハマっていて人間離れしたデズ・ボイスやピッチシフター使って排水音のようにゲボゲボしたボーカルを浴びるほど聴いていた。だから、もはや何を聴いても驚くことはないと自負していたんだけど彼等の豚声には本当に驚いた🐖
人間が豚声やってんじゃなくて豚に叫ばせてんだと疑ってアルバムのクレジットチェックしちゃったからな。
実際、グラインド・コアって犬🐶がボーカルのバンドや(caninus)鳥🐦がボーカルのバンド(hatebeak)がいるからね。
だから「豚か?豚なのかい!?」って思ったんだよ🐷
そんなOXIDIZED RAZORの異次元のピッグスクイールを体験するために行く予定なんだけど、ここ数年、ゴア・グラインドを聴いてない。suedeのライブ行ったりJesus and marrychainの甘くドリーミーなシューゲイザーに癒されたりpeal jamの新譜を飽きずに何回も聴いてる、要するにゴア・グラインドのようにグロくて下品で腐臭が漂う激しい音とは無縁の美しく真っ当なロックを普通に聴けるぐらいヤワになってるから昔のように楽しめるか不安なんだよ。
ゴア・グラインドはマジでヤバいんだ。先述したボーカルに腐乱死体が散乱したドブ川をぶち撒けた音質のショートチューンが拷問される人の悲鳴とかの悍ましいSEを挟んで延々と続く。アルバムのビジュアルアートも惨殺された四肢のコラージュや臓物や腫瘍のアップみたいのばかり。とにかくグロキモに特化した全方位にエクストリーム・ミュージックのバットテイストを凝縮したジャンルだからな。
貼っておくから興味のある人は聴いてみてね😏
一緒に行こうぜ浅草デスフェスト🤘

OxidIzedRazor (Mexico)
https://youtu.be/y6JB8rRwUQQ?si=h0tRpRKM-e-ialHK
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