サン

グラン・トリノのサンのレビュー・感想・評価

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
3.7
男の中の男のイメージがアップデートされた作品
ウォルト演じるクリント・イーストウッドがかっこいい。主演と監督の両方をしていると知って驚いた
アメリカのおじいちゃんが暴れる系のアクション映画かと思っていたけど一味違う
アメリカの激しめのジョークやその返しがかなり面白い
ウォルトがバーや散髪屋で交わす会話や
スーが黒人に絡まれた時に返す言葉が最高だった
悪口を言われて「もっとマシな悪口いえないの?」年齢を聞かれて「あなたの精神年齢は何歳?」あの状況でこういう風に返せるのかっこいいよな
一見頑固おやじだが、その心をこじ開けていくスーやモン族の人や神父
ウォルトの息子達とはそうはならなかった
この映画では分かりやすく息子家族がウォルトの禁忌を踏んでいる様子が描かれていたけれど、
そうでなくても実際の親子というのは親からしても子からしても難しいんだろうな
息子との接し方に悩んでいるジブリの宮﨑駿監督が頭をよぎった
この映画、頑固おやじのトリセツとしても案外いけそう。生意気にちょっとつっかかられるくらいが丁度いいんだよね
ラストのシーン。この終わり方はアメリカらしくないと感じた、だからこそ僕は好きだ
グラントリノは車の名前か。流れるようなフォルムで渋くてかっこいい
硫黄島からの手紙やハドソン川の奇跡も監督しているらしくまた見てみたい
いい映画だったなあ。
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