くろだま

グラン・トリノのくろだまのネタバレレビュー・内容・結末

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしい映画に出逢えた。個人的には今までは観てきた映画の中で、ベスト10に入る。人にオススメしても恥ずかしくない映画。

他民族に偏見、家族や友人にも気を許していない気難しい主人公(クリント)が、アメリカに住むアジア系少数民族モン族のタオ、その姉のスーとの交流を通して、考え方や行動が変化していく様を描く。
初めは2人やその親戚たちを嫌っていたクリントだったが、徐々に気を許していく姿は本当に微笑ましい。また、偏見の描写も多くあるが非常にコミカルに描かれており気分を害すこともあまりなかった。ウォルトのタオとスーの将来を想い、ラストに取った行動は涙なしでは語れないし、2人に出逢う前の彼では絶対に取らなかったそんな行動にジーンとしてしまった。
全てがハッピーエンドという訳にはいかなかったが、素晴らしいラストであると思う。
くろだま

くろだま