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猫は知っていたの一のレビュー・感想・評価

猫は知っていた(1958年製作の映画)
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思ったより人が死ぬミステリ。防空壕や地下通路のシーンはもちろん、何てことない室内シーンでも大映らしい濃い陰影の画は流石に雰囲気あるのに、起こる事態にそぐわないパッパラなBGMに拍子抜けさせられる。ネコが犯人を脅かしたり引っかいてやっつけたり、ネコが何か重要な手掛かりを発見したりするヒーローネコ展開を期待すると、ネコ自体は居なくなったり眠らされたりするだけでほとんど活躍しないネコなので肩透かしネコだが、犯行トリックに「こんなところにネコがいたら誰でも触ってみたくなる」というネコの真実が含まれているのがグッドです。
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