そうですよ島先生と言えば猫ですよ。動きの少ない黒猫チミが可愛い可愛い。幸子ちゃんの活躍も良い。この二人の愛らしさとホンワカ音楽のウキウキした雰囲気の中殺される浦辺粂子と茶壷。なかなか複雑な人間関係の中何度も消えて薬臭くなるチミ、おねしょ布団に恥じらう幸子ちゃん、音大仲間も爽やかに参加するニキタヅの実験。猫に触りたくなってバネがアレしてナイフが飛び出す恐ろしい仕掛け。いつのまにか音楽もシリアスになってて最後の防空壕ちょっと死霊の罠みたい。動くあひるの人形がチミにぶつかるのもまた可愛い。

医院の娘にピアノを教えるため兄と住み込むこととなった大学生の娘が、医院で起こった殺人事件を解決する物語。タッチは軽いけど話は重い。普通に楽しめた。仁木多鶴子はきれい。

防空壕が、この時代では珍しいものではなかったという事に感心。