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日本暗殺秘録のABBAッキオのレビュー・感想・評価

日本暗殺秘録(1969年製作の映画)
3.3
 1969年東映。幕末の桜田門外の変から始まり、226事件までの暗殺事件をオムニバス風に描いた映画だが、メインは真ん中の血盟団事件小沼正による井上準之助暗殺に至る経緯。千葉真一演じる小沼が熱演で、片岡知恵蔵が井上日召、田宮二郎が海軍軍人藤井、藤純子が小沼の淡い恋人役も印象的。ただ映画としては血盟団事件部分はやや尺が長く散漫な印象。1969年作というタイミングで、東映が多くの俳優を出演させたかったのと、70年安保に向けて学生運動が騒然だった世相を反映したのではないかと思う。若い千葉真一の熱演を見たい人、血盟団事件について知るにはよい映画かも知れない。
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