たむランボー怒りの脱出

日本暗殺秘録のたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

日本暗殺秘録(1969年製作の映画)
2.5
どれか一つのエピソードに重点を置くという構成は分かるけど、その血盟団事件のパートがあまりに間延びしている。実録映画なのだから弛緩しそうな箇所はナレーションで処理しても良かったんじゃないかと思ったり。その後の高倉健の暗殺シーンもこのぬるっと感はなんだろう。しかしラストの二・二六事件後の処刑シーンは一番印象的。銃撃と共に顔に巻かれた白い布がめくれ上がり血が迸るイメージが凄い。個人的に好きなのは菅原文太の暗殺シーン。素早く机に飛び上がった瞬間に短刀でスパッと資本家を斬る芝居が良い。あとこの映画の菅原文太の顔の異様な立体感?が妙に目立っていて『龍が如く』のCGに見えてきて面白かった。