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ガルシアの首のhokaのレビュー・感想・評価

ガルシアの首(1974年製作の映画)
3.1
二十本足らずと意外に寡作なS•ペキンパー作品。

てっきり麻薬王かなんかだと思っていたテレサの父親は、大地主設定なのね。
未だNAFTAなんて遠い未来の話だし、恐らくはアメリカからやってきて、土地を買い叩いて安い労働力でアメリカ市場を相手にプランテーション経営で成り上がった成金でしょう。

誑かせて孕ませたら斬首って、あまりカタギだとは思えない。
メキシコではそれ程命が安かった時代かも知れない。

懸賞金狙いの奴等も堅気じゃなさそうだし、死んでる首に出す金額でもない。
当時の100万ドルは、今の約610万ドル。
日本円で約8億5000万円。
 
ベニーは850万円程度で命がけで踊らされる。

どん詰まりで一発逆転のチャンス、目的も分かりやすく刹那的ではあるが、ギラギラ生きていけた時代。

顧みると今の日本はそう遠くない未来、具体的には2025年以降、少子高齢化で無策な日本政府により、静かにそして確実に殺されてゆく。
社会保障制度は健康保健制度から崩壊が始まり、年金制度が崩壊する。
そして誰も見て見ないふり。

果たして、どちらが生きていると言えるのだろう?
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