アツ

機動警察パトレイバー2 the Movieのアツのレビュー・感想・評価

4.2
【出て来ないのはレイバーだけじゃない。
主人公もだ…】
そんな1本

押井守を巡る旅。
機動警察パトレイバー
劇場版第二弾

自衛隊の問題や
東京でもしテロが起きたら等の
テーマを複雑に絡め合わせながら
展開される重厚なストーリーは圧巻。

こちらは27年前の作品ですが
古臭さは全く感じず、
大人の鑑賞に耐えうる上質な
アニメーション映画です。

キャラクターデザインをはじめ、
かなりシリアス寄りになっており
二年後に公開される名作
『攻殻機動隊』のベースは、
ほぼこの時点で
完成されているのがわかります。

前作と比較しても
押井守監督の作家性が強化されており、
パトレイバーの原作らしさはほぼ皆無。

清々しいほどに
レイバーも主人公も出てきません。

押井守の作品内に
パトレイバーのキャラクター達が存在するという感じでしょうか。

それなのに
圧倒的な面白さ…。
押井守監督のスキルの高さは
流石です。

オススメシーンは、
ラストの手錠をかける時に
お互いの手を絡み合わせるところですね。

最近のボーイミーツガールには無い
大人の胸キュンがそこにはあります❤
アツ

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