真田ピロシキ

時をかける少女の真田ピロシキのレビュー・感想・評価

時をかける少女(2006年製作の映画)
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私はこのアニメが公開された当時とても精神的に参っていてただただ生きることが辛かった。そんな時に何となくこれを見に行った。良かった。非常に瑞々しく爽やか。主人公たちのところどころ行儀の悪さ愚かしさ青さは人間臭く、日本アニメ的な下品なJK的表象もなかったと思う。品が良かった。多少は鬱に効いた映画となった。なので本作は大事にしているアニメなのだけれど、次作のサマーウォーズはなんか惹かれずどんどんどんどん細田守の保守的な価値観と歪な社会観が聞こえてくる。しかも最近新海誠以上にHENTAI的なフェチズムを若い女性主人公アニメにぶち込んでいると読んで無理無理無理無理無理。本作を今見たら当時気付かなかった気持ち悪さを発見しそうな気がするので永久に見返さないことに決めている。思い出はいつも綺麗で良い。ちなみに原作者の筒井康隆はこれは良いが七瀬シリーズは話は面白いのに男性観と女性観が先日の医大生裁判や岸和田市長並に下劣でドン引きするぞ。村上春樹をキモいとdisるのが近頃のトレンドだが、筒井康隆の方が遥かにキモい!