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時をかける少女のRAYのレビュー・感想・評価

時をかける少女(2006年製作の映画)
4.0

ストーリーに引き込まれてた。細田守監督はやっぱりすごいなぁとこの作品で改めて思った。なんか世界観が世にも奇妙な物語を観ているようでした。真琴と千昭と功介、あの3人の関係が観ていて鼻がムズムズするというか、でも心のどこかでは憧れというか羨望の目を向けている自分がいて、あんな学校終わりに集まってキャッチボールとかしたいなぁと思いました。千昭の突然の告白には驚かされました。告白っていっても彼が未来の世界の住人であるという方の告白。自分が喜んでいる一方で、つらい思いをしている人がいるんじゃない?魔女おばさんの一言はマグマのように楽しんで観ていた私の心の側面をこわばらせていきました。なんだろう、メッセージ性とかじゃなく、私はこの映画に恐怖すら感じた。それこそ細田守監督が世界に名を知らしめた作品であることに加えて、アニメーションを用いてここまで変化球多用で攻めてくるのに、今はただただ驚きです。高校生の甘酸っぱい青春の香りを漂わせながら、颯爽と駆け抜けていく主人公。これにはもっと駆け出したくなるようなサウンドが合うのでは…?
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