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マッドボンバーのdeadcalmのレビュー・感想・評価

マッドボンバー(1972年製作の映画)
3.7
巧妙な連続爆弾魔の唯一の目撃者はたまたま同じ現場で別途犯行に及んでいた連続レイプ魔!という導入でもうお腹いっぱいになりそうな、血とおっぱいのサービスてんこ盛りの熱量高めなB級映画。

単なるB級から一線を画しているのはやはり主人公である偏執的メガネ爆弾魔の強烈なキャラ。日本でリメイクするなら佐野史郎以外考えられない。最初はすげーめんどくさいタイプのヤバい正義漢だ!という印象なのだが、次第に犯行動機に繋がる彼の過去が明かされるあたりで深みと味わいが出てくる。が、明かすけどあまり踏み込まないまま終わるあたりやっぱB級である。

この主人公を演じた佐野史郎、じゃなかったチャック・コナーズという役者、調べてみると元プロスポーツ選手で、MLBとNBAを両方経験した希少なプレイヤーの一人という予想外の経歴だった。

72年作にしては相当に露骨なグロ&エロ描写で、ラストシーンにはちょっとビックリした。しかしこれが当時の水曜ロードショーで流れてたというのだからほんと隔世の感。
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