炭鉱町に住むビリーは
父親にボクシングを習わされていたが
隣で練習するバレエの美しさに目を奪われ
その日をキッカケにバレエにのめり込んでいく
デモに参加する父、高圧的な兄
男らしさを求められる時代で
ひっそりとバレエを練習するビリー
バレエを通して自分を表現する事を理解し
世界を幅広く捉えていく瞬間を描く
バレエは女性のものとして認識され
反対されたビリーは一度は諦めるものの
燻ったバレエをやりたいと言う気持ちと
彼に眠る底知れぬ才能が躍動する
ビリーの踊りを見た父はバレエの名門校の
面接にトライする事を決意する
息子の明るい未来と夢を叶えてあげたい
プライドを捨ててまで父は金を作り
兄もそんな父を見て心打たれる
家族はひとつになりビリーを支える
純粋で真っ直ぐで美しい愛に支えられ
ビリーは強く美しく舞う
ラストの15分くらいは感情が揺らぎっぱなし
どの視点で観てもえぐられるくらい刺さるし
努力は実を結ぶ、後ろ盾の愛が強すぎる
綺麗で美しく繊細で柔らかな映画だった..
暖かい、春の日差しのような心地よさ