バレエの話というより、家族再生の物語。
母親が亡くなって崩壊しかけていた家族が、主人公のバレエ学校受験のために一つになる。
教育熱心な家庭ではなく炭鉱労働とか、ストライキとか、世の中の暗い影に覆われた家庭。
初めはお父さんもお兄ちゃんも、主人公がバレエをすることに大反対していたけれど、
お父さんが主人公の踊りを見て、
もしかしたらバレエダンサーになれるかもしれないという思うように。
次第に、主人公のバレエ学校受験は、家族や炭鉱の町の人に差した希望の光になる。
やっぱり家族にとって子供って尊いな。
お父さんはまた炭鉱へ向かうわけだけど、
「子供のため」っていうのがあれば、それだけで十分、働く意味や生きる意味になる。
ラストも幸せな形で終わって良かった。
いい映画でした。
なんとなく、同じイギリス映画だからなのか、
見ていて「小さな恋のメロディ」を思い出した。