HinakoTadaki

リトル・ダンサーのHinakoTadakiのレビュー・感想・評価

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)
4.2
涙ぼろぼろ...久しぶりの名作。
ビリーの優しく素直な心と子供の持つ天真爛漫さが見事に表されていてお見事の一言に尽きる... 混じりけのない純粋さが表情から見え隠れして本当に素晴らしかった。お母さんの手紙を読むシーンなんか、手紙の内容を一言一句暗記しているほど読み直しているのに、「普通の母親だよ」って言っちゃうところがすごく素直だと思った。
ビリーだけの話ではなく、妻を亡くし息子もバレエという思わぬ方向に進もうとし崩壊していく家族に苦悩するお父さんの話でもある。ビリーのためだけを思ってスト仲間を裏切り働きに出かける姿や、亡くなった妻の形見のアクセサリーを売るシーンが本当に切なくて涙が出た。
お兄ちゃんも本当は弟思いですごく心に来る...おばあちゃんも認知症気味だったのがバレエのことになるとどんどん活性化し始めてすごかった。
バレエ学校入学の合否の知らせを開けるのを3人がそわそわしながら待ってたのがわたし的ベストシーン。不器用ながら本物の愛を感じた。
音楽も終始最高。心に染み入るような作品でした。