そーほー

リトル・ダンサーのそーほーのネタバレレビュー・内容・結末

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

時代的なこともあり男なら、女ならがまだ根強かったであろうときに決して理解があるとはいえない環境でバレエに心惹かれてくビリーがよかったです。
甘酸っぱいような青春や、家族との言い合いをしてまったくわかってもらえず腸が煮えくり返りそうになるほどの怒りや、怒られるとわかっているからどれだけ大事なオーディションがあっても言えないところ、すごくリアルでした。
亭主関白というかとにかく昭和の父親みたいな言い方が個人的にしっくりきます、自分の言う通りにならなかったりすると暴力をふるってしまったり、すぐ頭に血が上ってしまうような、でも同時にすごく愛情深いところとか時代を表してる父親な感じです
優しく手をとろうとしたビリーに強いハグをするシーンや、クリスマスを祝う際にみんなで被り物をつけるシーンなどはよかったです
お兄ちゃんの最後のシーンでの言葉
所々で家族愛を感じられていいです
年齢相応のビリーは本当にそこら辺にいる11歳と同じです、すぐ感情的になり悪い言葉を使ってしまう幼稚さ、そしてパワーがありました。放っておけばどこまででも走って行ってしまいそうなパワーが。そのパワーが
バレエに向いてしまったんですよね
何もかも消えてしまい、忘れられる
電気が走ったような、一瞬にしてバレエはビリーの人生になくてはならない存在になった。そのパワーを使い懸命にバレーに取り組む姿はよかったです。
みんな完璧でないけれど各々頑張ってることがある、それをこの映画ではとても感じました。
そーほー

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