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リトル・ダンサーのdd51のレビュー・感想・評価

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)
4.3
すばらしい映画だった。
炭鉱、ブルーカラー、家屋の造り、絵の汚さ、ストライキそういった背景がこの映画に深みを与えていた。
そして、どうしても父親目線になってしまう。すばらしい親父じゃないか。
炭鉱に先がないことを知り、息子の好きなことを応援するために自分の価値観を壊す。兄にしてもそうだ。これはある意味家族の成長物語なのではないか。おばあちゃんも素敵。おばあちゃんに対するビリーの優しさも素敵。
先生に対する対応がややあっさりな気がした。先生がキレながらビリーの父に同情ではないと訴えるところは好きだが、もう少し感謝の意を伝えて欲しかった。
でも、やっぱり父親。あのひび割れたドンキージャケットがあの父の悲哀を全て表している。カッコ良すぎてドンキージャケットを買いたくなった。
ノーザンソウルや、ベルファストを観ているといろんな文化的共通点があり、イギリスの奥深さが味わえる。ノーザンソウルのドンキージャケットもカッコよかったけどこっちの方がリアルだ。
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