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ハズバンズのfilesのレビュー・感想・評価

ハズバンズ(1970年製作の映画)
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家庭のある男性が考えた「ハメを外した遊び」の詰め合わせ。帰る場所のある人間が考える遊び。刹那的だから成り立つ遊び。

濱口監督が映画作りの参考書としているのは、そのまま遊びを撮ると楽しくなりがちだけど、徹底的に不快になるように上手く撮れているからだろうか。作り手側の感覚だなぁとシンプルに思う。おじさんの遊びは見ててしんどいから、観客にとっての参考書になりえるかというと、全く別。

でも、この映画では描かれない視点として、例えば妻が興じる遊びが美しいかというとそうでもないよな。
あ、一瞬描かれてたか。積極的に迫ってくるおばさん。見事に醜悪だった。
私のようなおばさんが推し活でハメを外したがるのだって実はどこか享楽的。「ワイフズ」と銘打っておんなじように不快に撮ることもできるだろうが、んー、間違いなく炎上しますね!
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