filesさんの映画レビュー・感想・評価

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ラストマイル(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

★しっかりネタバレしてるので、未見の方はここでSTOP★

傷。

自傷的に(物理的にはしてませんのでグロい話ではありません)、自分の立場を傷つけることで窮状を訴えることはありました。本当にどうしよう
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

勧善懲悪ではない。

・誰かと仲良くなりたいとき、相手の弱みを指摘することでしか関われない、石田と植野
・周りと仲良くなりたいが自分の意思をはっきり伝えられず、自分の耳の件が周囲へどれだけ影響を与える
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劇場版 アナウンサーたちの戦争(2023年製作の映画)

4.2

映画館で観てよかった。
没入感があるし、30分ほどシーンが足されたことで未公開シーンも増えていた。
一兵士の目線では主観的になり、ドキュメンタリーでは客観的になりすぎるところを、複数のアナウンサー目線
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あんのこと(2023年製作の映画)

3.8

人生の良い時期は、周囲のいろいろな扉が開いている。悪い時期は一斉に扉が閉まる。コロナが引き起こした、あの閉塞感は、人類共通の悪しき記憶になってしまった。

「あん」が体験したことを整理して語れるだけの
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ルックバック(2024年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

漫画は余白があって、そこも良さだったけど、あえて余白をカラフルに綺麗に埋めていった、極めて完璧なアニメ化。

自分のようなシロートは絵の上手さ=漫画の上手さと思いがちだが、京本は、藤野の漫画家としての
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.2

洋画については有名な監督や俳優を全く知らない。邦画は執拗なほどclipするのに。だから、出演者がアカデミー助演女優賞を獲ったという分かりやすい前情報だけで、空き時間に映画館に誘われるように入った。
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

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Go to the movie theater.
これはぜひ映画館で観てほしい。
慣れない英語を使ってでも訴えたいくらい。
藤井監督の作品の中でまちがいなく1番のお気に入りです。

「青の帰り道」でヒ
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ピンポン(2002年製作の映画)

-

今みてよかった。クドカン、窪塚クン、ARATAさん、平成、ちゃんと時代が切り取られてた。実写化が成功していたかというと、?ですが、時代の記録映画的な感じ。

公開された当時は映画館に通う習慣がなかった
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

★しっかりネタバレしてるので、未見の方はここでSTOP★

いろんな映画を観たら、俯瞰視点で美しく評する感性が磨かれるかなと1年間がんばってきましたが、悲しい哉、私は高橋側の人間でした。本当に、悲しい
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雑魚どもよ、大志を抱け!(2023年製作の映画)

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小学6年生が主人公の物語ですが、
子どもには高校卒業してから見せたい
昔、子どもだった大人向けの映画だから

映画としては良き
ただ、知らないほうがよい世界もあるのよ

湯道(2023年製作の映画)

-

お風呂のシーンが心地よい
橋本環奈の求心力に圧倒されました

シティーハンター(2024年製作の映画)

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作品に愛があるキャストとスタッフが作ったと分かる。
鈴木亮平さんと森田美智さんはまさに獠と香。森田さんは「虎に翼」と真逆のキャラだが違和感なし。これからが楽しみ。

セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

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驚いた。
タイトルからずーっとアイドル映画だと思っていた。無知で過ごしたウン十年を悔いた。ポップさのかけらもない、映画らしい映画。OPロールでゾワゾワする。何が始まるんだろうとじっと見入ってしまう。
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

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良かった点
・海外の風景
・カメラを持つ春
・春の妹
・バーのタスク
・エスカレーター上がったときの藤代
・後半の弥生
・ペンタックス(最後の裏での振るまいに拍手!)
・エンドロールの藤井風

いまい
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ある男(2022年製作の映画)

-

観たかった作品をやっと観られた。豪華俳優陣に、最近話題の坂元くん、河合さんも出ています。

—-

この映画の登場人物がやったことは特殊に思えるだろうか。
そうは思わない。

過去が消えるなんて、自分
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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ゴジラ。
日本を襲う天災の象徴。
倒しても倒してもやってくる。
マイナスからゼロに戻す、の繰り返し。

ストレートな物語なので、ストレートに反応しました。繊細な物語に細かく感想をつける時もあるんですが
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青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

4.2

シネマスコーレで観た。
この映画は確実にそう言わなければならない。
シネマスコーレの席は背もたれが心地よく、映画をリラックスして観られます。
家のソファよりも居心地いいと思います。
と、映画館のセール
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

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半地下。地下よりもタチが悪い。
まだ光と空気が少しだけ入る幻想があるからだ。映像をみているだけなのに息苦しさがずっとあった。

もし、彼らが、棚から落ちてきたぼたもちを手にしたらすぐにやめて、身の丈に
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

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ふわ〜っと見られた映画だった。
なんていうか、マフラーみたいな、一つ一つの網目は細かくて編むのがそれなりに大変だけど、全体見渡すとふわ〜っとした感触になる映画でした。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

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日々抱えている、重だるい感覚。時々、外に雪崩のようにあふれでてしまうのが、イライラだったり、発作だったりする。
自分の中にもう一つの獣を飼っているようで、こちらがおだやかなときは飼い慣らせるのだが、つ
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赤い糸 輪廻のひみつ/月老 また会う日まで(2021年製作の映画)

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ミニシアターで観たんだけど、これ、ミニシアター向けの映画かな!?
面白いし、泣けるし、ザ・王道のラブストーリー。久しぶりにすがすがしい涙だったわ。情報過多で疲れた時は、こういう涙でデトックスしたい。
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

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「とにかく見とけ」映画のパート2。
アクションが気持ちよい映画は、メジャーマイナー関係なく、ちゃんと続編ができるんだなと実感。

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

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私の中で「とにかく見とけ」映画の一つだったから早く履修したくて、無事観られました。
説明はいらない。

罪と悪(2024年製作の映画)

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強者が弱者に対して、自分の強さを誇示するためにふるう力。
弱者が強者に対して、傷つけられるのを守るためにふるう力。
どちらの矢印だろうが、暴力は罪。
でも、その罪はイコール悪なのだろうか。
そして、自
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

撮り方が美しく、役所さんの演技がすみずみまで絵になっていた。ルーティンをこうも茶道の所作のように美しくできるのは見習いたい、全力で。明日からがんばろうという気になる。

それだけなら満点なのだが、空々
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

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思春期は、様々な価値観にふれて成長すべき、多感な時期なのに、一種類の人間関係の中で完結してしまうジレンマ。たかが学校と言えたらどんなにいいだろうか。

いじめられっ子は身を削りながら様々な葛藤と向き合
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クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

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主役の2人の圧倒的絵になる感。まー美しいです。

ただ、舞台の豪華さに気をとられてしまって、坂元節に集中できなかったのでこの点数です。繊細なセリフより、ステレオタイプな脇役のキャラの方が豪華客船にはハ
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メゾン・ド・ヒミコ(2005年製作の映画)

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今の邦画を観ていて、時々、若かりしオダジョや柴咲コウに演じてもらいたくなる時がある。強い個性が欲しくなる。そんなヲタクの夢を体現した映画。今の邦画にはよくある雰囲気だけど、約20年前でこのテーマに、こ>>続きを読む

AIM(2021年製作の映画)

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古くは、画家、小説家、ミュージシャン、少し前は芸人、そして今どきはゲーマー。身内に反対されがちなアート系職業という、映画のフレームワークが王道だから、意外とすんなりと見られました。

Vtuber渚(2019年製作の映画)

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短編のお手本のような映画。
繰り返しみたくなる不思議な中毒性。

LOVE LIFE(2022年製作の映画)

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タイトルの、LOVE LIFE。
「愛ある人生」なんてにこやかなものではなく、「人生を愛せ」という命令形だったんだな。

登場人物は、大事なシーンで視線も声も一方通行。無視する・無視される時に湧く感情
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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おもちゃ箱をひっくり返したような映画。おもちゃで遊べなくなった大人は、叶えきれなかった夢の代替品にお金を払い続ける。自分で作れない人間は買うしかないから。

きっと私たちの財布の領収書の束にもいくつも
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

★おもいっきりネタバレなので、未見の方はここでSTOP★

「母が理由なく消えた」と話す花子に、「映画にするなら、観客が納得しやすい理由を付ける必要がある」と答えた助監督の荒川。
そして、最後の方で、
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