メランクさん

ハズバンズのメランクさんのレビュー・感想・評価

ハズバンズ(1970年製作の映画)
5.0
いや〜有害な男性性ですね。

マ全編を通して繰り広げられる古式ゆかしいホモソは本当に見るに耐えない。
マジで見るのやめようかと思った。

まず冒頭で4人揃ってる写真が連投されて、
次に急に葬式になって3人が悪態ついてることでそのうちの1人が死んだんだなぁとわかる。
でもそんなことに同情する余地なんて微塵もないくらいに繰り広げられる3人の弔い。

まずこの弔いからして不快。
とくに二夜目の謎の歌合戦。
くすくす笑いと罵倒が本当に何様なんだろうって感じだし、
もう哀れみよりも早く解散してくんないかなって思ったよね。

でも解散しない。
解散しないのを描いた作品。

一度は仕事行くっつって解散したけど、
それも妻と義母殴るし、それを慰め合ってるし、
すぐにまた集まってロンドンに行くって。
しかも妻にパスポート取ってこさせてね。

あの、うちの父親も大して変わらないホモソを生きたし、
父は行かないが周りの男たちが「韓国大好き」っつって女遊びやってた世界の存在も知ってるだけに、
やっぱこの感じってリアルだったなぁ。

この本当にひどすぎるホモソのりをどれだけ有害なもんとしてカサヴェテスが描いてたかは知らないが、
この執拗さ、不快にさえ思わせてくる感じはホン・サンスと双璧を成すな。

カサヴェテス作品の中でも不快さって意味では群を抜いて一番なんでおすすめです!