こ

跳躍の孤独と恍惚/彫刻家シュタイナーの大いなる陶酔のこのレビュー・感想・評価

-
即席らしいつくりのドキュメンタリーだった。ヘルツォークは大会会場でアナウンサーみたいに正面からマイクを持って映っていた。最初にかかる音楽は多分アギーレの冒頭と同じ音楽。スキージャンプをよくスローモーションで映しているけど、音楽との組み合わせ、少しぼやけ目の画面が合わさって、スキー場の上に幽玄な雰囲気が発している。一番目立つのはヴェルナーの口が大きく空いているところで、空を飛んでいる間は人間なのかよく分からないものになっている。遊びというか競技に飲み込まれているようにも見えるけど、それにしては放棄してるものが多すぎるように見える。段々スキージャンプの姿勢自体もすごく変に見えてくる。派手な転倒シーンも複数回スローモーションで映す。ヴェルナーに話を聞く形のシーンでは、ヴェルナーは執念に取りつかれているように見えるけど、スキージャンプ中の引いたスローモーションでは主体性が一切感じられなくて、雪の白い背景で時がある。
すごく寝不足な状態で見たので細かいところがあまり思い出せない。ただ、ヘルツォークの映画の中で特に怖い。
こ