じぇいらふ

終電車のじぇいらふのレビュー・感想・評価

終電車(1980年製作の映画)
4.5
かなり久し振りのトリュフォー作品。BS録画をやっと観た。彼の最大のヒット作初観賞。
夜中観たんで、登場人物の多さと淡淡としつつ結構色々起きるお話にすぐに乗れなくて、ところどころ飛びましたが😅、もう一度ちゃんと観たら凄いよかった❗️👍👍👍👍

ナチス占領で戒厳令下のパリの解説。街中で女性にしつこく声をかけ続ける男=ドパルデュー~はじまり
モンマルトル劇場に俳優としてベルナールがやって来る。演出家で支配人のルカは国外逃亡中で、妻で女優のマリオンが代わりに切盛りしている。新作『消えた女』の上演の準備の為、ナチス当局の検閲等にも対応しないといけない。劇場の地下に降りるマリオン、実は。。。

主演マリオン役カトリーヌ・ドヌーブはやっぱりいいです。衣装から髪型から変化してくれるし、色々魅せてくれます。散髪したり。お顔がスゴイのでアップが良いんですが、洒落た帽子とコートで町中をコツコツ歩くシーンもいい。もうこれだけでも良い映画観た😆って感じ。

ベルナール役ジェラール・ド・ドパルデュー若い。でかいごついし、人気フランス男優特有のダンゴ鼻健在ですが、若いからシュッとしてますな。

撮影🎥の凄さはすぐ魅了されます。ランプシェード、蝋燭の火、コート、壁の色等々、茶、赤、暖色系の色、服や地下の深い黒、影と光、そこに唐突な緑青、奥に部屋とか、窓越しの向こう側とかとか、、、撮影監督ネストール・アルメンドロスの素晴らしすぎる撮影を堪能。映画のご馳走✨

戦時中占領下の劇団の話というと、ルビッチの『生きるべきか死ぬべきか』を彷彿とさせるし、一部それっぽいシーンもあったりする。今観ると『ドライブ・マイ・カー』や『パラサイト 半地下の家族』も思い出したり。

、、、様々な困難の中、果たして劇場は無事演劇を続けられるのか?というお話。

そういえばトリュフォーもブニュエル並に足フェチでしたな。ウイウイ、、ウイ、、👠
ちなみに『終電車』だけど電車は出てきません笑。

1回目ノレなくても2回目観ることオススメ。やっぱり魅力的なシーンの連続です。本当は映画館だよなあ。

、、、そして

2022年12月
フランソワ・トリュフォーの冒険12🎩👠🪖これにてコンプリート✨

遂に映画館で観る。やっぱり最高すな👍3回目だと細部の見落としがかなり補完される。トリュフォー作品沢山観てきて、カトリーヌ・ドヌーヴのスター性にやはり感心する✨トリュフォー最大のヒット作品になるわけだなあ。