花とみつばち

終電車の花とみつばちのレビュー・感想・評価

終電車(1980年製作の映画)
3.5
81 年セザール賞受賞作品。
カトリーヌ・ドヌーヴ主演「 暗くなるまでこの恋を 」で、ドヌーヴの良さが引き出せていなかったとして監督が、ドヌーヴの為に作り上げた作品がこの「 終電車 」。
マリオンという名も同じで、「 愛とは苦しいもの 」と同じ台詞もある。
1942 年 9 月、ドイツ占領下のフランス。ユダヤ人の夫が地下に隠れて舞台の演出を指示する。それを支えるマリオン。そこにレジスタンス活動するベルナール ( ジェラール・ドパルデュー )が劇団にやって来る。
演出では分かりづらいが、マリオンは夫とベルナールの間を気持ちが揺らぐ。
愛に冷める残酷な女と、嫉妬する情熱的な女、マリオン役のドヌーヴが演じる。

この作品で私が好きなところは、懐かしいメロディをたくさん挿入している。
特にリュシエンヌ・ドリールが歌い当時大ヒットしたシャンソン「 サンジャンの私の恋人 」は素敵です。
苦しい時代をサラッと描いているが、エピソードは実話みたいです。

トリュフォー監督自身が過ごした 1942 年 9 月からパリ解放の 44 年夏までが 813 日。トリュフォー監督の拘りの数字。ベルナールの自転車にもこの番号がある。
音楽、ジョルジュ・ドルリュー
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