おいなり

トップガンのおいなりのレビュー・感想・評価

トップガン(1986年製作の映画)
3.7
トップガン!

最後にテレビで観たのはいつだったか、続編が大ヒットのこのタイミングでトップガン×マーヴェリックの連続上映が限定公開ってことで、もうこんな機会はないかもしれんとチケット衝動買い。
総上映時間240分!トイレ休憩が間に入る映画なんていつぶりだろう。



迫力のドッグファイト、戦う男たちの友情、お決まりの恋愛……と、今の目でみればこそもうベタベタな映画ではあるんですが、時代のものとしてはやはり、エンタメ要素が盛りだくさんな贅沢な2時間弱。

トップガンといえば戦闘機アクションのイメージだけど、本編はあくまで海軍航空部隊の優秀者に与えられる称号「トップガン」を目指す訓練生たちの物語で、どちらかというとスポ根ものに近い印象。
どんな優秀なパイロットでも、常に生死の綱渡りを強いられる心の負荷に耐えられず、空に上がれなくなるものもいる過酷な世界。仲間を目の前で失い、挫けそうになりながらも、立ち直って危険な空へ飛び立つ男たちの勇敢さが熱い。

劇場の大画面・大音響で観ると、空戦の迫力はとうぜん素晴らしいし、びっしょりと汗をかきながら実戦に挑む俳優のその汗の香りまで嗅げそうな臨場感があって良かった。



なんかこうそんな恋愛要素ねじ込まんでもと思うんだけど、まぁ当時の映画なんてこんなもんかな、とも思ったりして。そういやグースの奥さんてメグ・ライアンだったのね。

実際の戦闘機に俳優乗せて飛ばしながら撮ろうとしたら、みんな気分悪くなっちゃって演技どころじゃなくなった中で、トム・クルーズだけは平然とこなしたという逸話からして、この人はほんとにすごいですね。

アマプラとかで観れるバージョンの吹き替えがヒドイという話をたまに聴くんですが、かといって字幕も戸田奈津子なので。。。
そこまで変な言い回しはないと思うんだけど、オープニングのDanger Zoneの和訳歌詞が絶望的にダサかったり、明らかに俳優が「ネガティブ(いいえ)」といってるのにわざわざ前後の会話内容を変えて「そうです」って字幕付けたり、英語力どうこう、日本語力どうこう以前にほんま字幕のセンスがない。続編の字幕はトム・クルーズのお友だち枠での起用だと思うけど、早く隠居してくれないかな。
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