チャラいストーリーとチャラい曲のコントラストによるドラマパートは何度見ても尻がむず痒くなり居心地が悪くなるが、トニー・スコット監督による戦闘機をダイナミックかつスタイリッシュに切り取った映像や緊張感と高揚感漲るコックピットの描写が良いのでついつい見せられてしまう。一説によると『超時空要塞マクロス』に触発され本作が製作されたと言われているが、そんなマクロスシリーズの90年代以降の作品に戦闘シーンなどで影響を与えているところにスコット監督の非凡な映像センスを感じさせる。
トム・クルーズはとてつもないイケメンなので色男っぷりがよく似合っている、ただトム・クルーズの凄い点はそんなイケメン枠に安住することを拒むかのようにアクションや様々な演技に挑んで現在も第一線で活躍する大スターでいること。
でも90年代以降に生まれた人たちにはこの作品はどう写っているのだろう、少なくとも流れる音楽のセンスは共感しづらいだろうけれど(でもこれで製作年度にアカデミー賞の音楽部門で賞を獲得してるのが信じられない)。