キム・ギドグ監督の春夏秋冬4部構成でそれぞれのドラマがある作品。
水の上に浮かぶ寺院で和尚と2人で暮らす少年(まるコメ君)。自然に囲まれた場所で外部との接触もほとんどないのだが、少年はすくすくと育つ。
やがて成長した男は寺院にやってきた一人の娘に恋をして野外でヤルことやってしまう…欲望は己を滅ぼすと怒った和尚は娘を家に帰してしまい男は彼女を追いかけるように家出してしまう。
途中までは男の成長物語の様な話で美しい風景や独特の雰囲気がなかなか味のある作品だった。中盤話はあることが起きて一転。この展開が意外で面白かった。
いかりや長介みたいな顔した和尚が落ち着きのある良いキャラで、青年の未熟さを正すところが素晴らしかった。
「閉」と書いた紙を両目・口に貼る、猫の尻尾で文字を書く、書いた文字をひとつひとつナイフで掘る、雪の中少林寺ばりの修行等、映像も独特で不思議さと味がありました。