くーちゃ

新幹線大爆破のくーちゃのレビュー・感想・評価

新幹線大爆破(1975年製作の映画)
3.8
いや〜40年も前の作品なのに、面白くてびっくりした。

タイトルから国鉄側の撮影協力が得られず、隠し撮りとミニチュア撮影の合成、映画では初の使用となる1日レンタル料100万円のシュノーケルカメラを1ヶ月借りての撮影だったらしい。

乗客1500人を乗せた新幹線「ひかり109号」に爆弾を仕掛けたと犯人からの脅迫電話が入る。
速度が80キロを下回ると爆発するというその爆弾をめぐり、犯人側と国鉄、警察側との駆け引きが展開される。
犯人側のドラマも織り交ぜており、誰も死なない計画の上で実行している犯人は、単なるテロリストとは思えず、感情移入してしまった。

その犯人グループの首謀者沖田を高倉健、国鉄の運転指令室長倉持を宇津井健が演じている。
他には、この作品が映画デビューらしい岩城滉一(後で見直しても分かりにくい)、運転士千葉真一と小林稔侍、チラリと出演組北大路欣也、田中邦衛、丹波哲郎、多岐川裕美、志穂美悦子などなど…豪華出演者多数。
ホント凄い作品だ。
皆さん若い!(笑)

当時は、タイトル面から新聞広告も拒否され、宣伝不足もあってか、ヒットしなかったということだが、この時代にこれだけ面白い映画が作れたということは、素晴らしいことだと思う。
あ〜でももったいないなあ。
国鉄の協力があったら、ミニチュアとか合成とか使わなくて凄い物が出来たのに…
あの映像は残念な感じです。


でも、それはあっても、作品としてはオススメです。
哀愁漂う健さんをご覧下さい!(,,>
ハラハラしますよ。長いですけどね。
くーちゃ

くーちゃ