備忘録

ゴードン・ウィリス初監督作品。
音楽：エンニオ・モリコーネ。
タリア・シャイア演じるエミリーが仕事が終わって家に帰ると、暴漢が侵入してきて襲われた。事件後、すぐさま高層アパートへと引っ越すが・・・という話。

ゴッド・ファーザーやウディ・アレン作品の撮影監督ゴードン・ウィリスの初監督作品。そのため撮影は抜群。

ヒッチコック的要素が多いサスペンス。最初の暴漢に襲われるシーンからして、撮影も良いため怖い。タリア・シャイアはこの手の被害者役が合う。犯人像も変わっている。

エンドクレジットのマンハッタンでのワールドトレードセンターの存在感が良い。

撮影監督ゴードン・ウィリスがこんな地味な覗きスリラーを撮っていたんですね。もうわたしの好みなので満点。主演は地味なタリア・シャイア。マンハッタンとブルックリンに分かれたアパートメントからの双眼鏡ストーキング。夜のニューヨーク、離婚したて吃音気味のヒロイン＝都市生活者の孤独。でも刑事の恋人できちゃって羨ましい！なんとも寂しげな空気が素晴らしい。カセットレコーダー、猫、モリコーネ。