Seiyo

ブラッド・ダイヤモンドのSeiyoのネタバレレビュー・内容・結末

ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

レオナルド・ディカプリオ主演の実話をもとにしたダイヤモンドがきっかけの内戦など社会に関する映画

始まりの微笑ましいシーンがRUFによって一瞬で覆り、バンディーの家族はバラバラに。
採掘場に駆り出されたソロモンは見つけたダイヤモンドを隠し、それがバレたが政府軍の突入によって何とか場を逃れられた。

それを保留所のような場所でアフリカの白人であるアーチャーに知られ、ダイヤモンドの在処を追われる。
そこから物語がどんどん始まりアーチャーのダイヤモンド探しと、ソロモンの家族探し、そしてジャーナリストのマディーの真実探しの三本軸で物事が進む。それぞれの正義の裏にはそれぞれの想いがあることを痛感した。

そしてその想いをねじ曲げるのが紛争ダイヤモンドという複雑な社会現状であった。先進国が途上国でのダイヤモンド採掘からダイヤモンドを密輸し、隠し、ダイヤモンドの価値をわざと跳ね上がらせている。そしてそのダイヤモンドのネックレスやラグジュアリーを欲しがる人がいるという需要など消費者の責任にも訴えかける内容だった。

最初はお互いを軽視し、悪態をついていたマディーとアーチャーがお互いを理解し合い、距離が縮まっていく様子もすごく良かった。感情描写などもすごく吸い込まれるシーンが多くて感情が忙しかった。あとディカプリオのアフリカ人としての役だからか英語訛りがめっちゃ独特でおもしろかった。

最後の最後、ダイヤモンドを埋めたところを発見したところまでは良かったのに、銃弾が当たったアーチャーが飛行機に乗れず、亡くなってしまったのは超悲しかった。本当に英雄。何とか生きてマディーと再会できるのをめっちゃ期待してたから悲しい。アーチャーがマディーに別れ際に貰ったアドレスと電話番号情報をソロモンの協力に使って、ソロモンが最後全ての役を全うし幸せを取り戻したのは切なさもあったけど、よかった。

本当に色々と考えさせられるし、リアリティがすごい映画だった。
勉強になった。
Seiyo

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