かすてら

浮草のかすてらのネタバレレビュー・内容・結末

浮草(1959年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

小津安二郎晩年のカラー映画。4Kデジタル復元版を視聴。
旅芝居の一座の長と団員、その家族を描いたドラマ映画。
小津の異色作と聞いていたが、暴力に喧嘩に罵りあいなど、確かに今まで観た小津映画にはない描写が多い。
彼岸花や傘、ポスト、ガラスなどで赤が象徴的に撮られていて美しい。
雨の中で道を隔てて口喧嘩をする主人公と舞台女優(京マチ子)のシーンがすごい迫力。
中盤の主人公の息子が一座の若い女優と恋仲になるシーケンスで、息子の表情が逆光で見えない演出が面白い。
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