黒猫道

最強のふたりの黒猫道のネタバレレビュー・内容・結末

最強のふたり(2011年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

2015/03/15
実は「障害者と介護者が2人で問題を乗り越え次第に心を通わせる的なお涙頂戴物語だったら厭だなぁ…」って思って見るか迷ってたんですよね。。
けど、やっぱり観てよかった笑

まず映画の冒頭がちょっとシリアスな感じで、一気に前のめりになって観てしまい、気づいたら映画に引き込まれていた。そして、それに違和感を感じさせないようなドキュメンタリーっぽい撮り方とかが良い。
こういう障害をもった方を描いた作品に関して、ぼくは写真家のダイアン・アーバス氏の作品を最もシンプルでいいと思ってるんですが、そういう意味でこの映画はかなり“ダイアン・アーバス的”でした。(最上級の形容詞ということです笑)

ただ、ドリスがせっかく家族と一緒にいられるような仕事に就けたのに、また2人だけの関係に戻ることはどうなんだろう…って思ったり、最初の無教養で粗野なドリスはもういないのかと思うと少し寂しい気もした。
それでも、2人がああやって笑いあう時間が、あの時がずっと続いて欲しいと思った。
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